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2021/12/08
これからもずっと…
これからもずっと…
2021年12月。『みちのく夢情〜東北感謝盤〜』と題して発売された一枚。
この一枚にはたくさんの想いと思い、そして願いと希望が包まれています。
2021年という年はたくさんの人にとってターニングポイント(転換期)となりました。
そのひとつが2011年の東日本大震災から10年という節目。
2020年の秋 2021年春の発表に向けて楽曲制作がスタートしました。
長らく水田竜子作品から離れていた水木れいじ先生が選んだ舞台は岩手県釜石市でした。
これは偶然でも奇遇でもありません。
必然でした。
2011年。水木れいじ先生はテレビの画面から連日連夜映し出される日本の惨劇を目の当たりにして、
何もできない自分に憤りを感じていたと言います。
その時、岩手県出身の知人が関東から釜石市へ自家用車で救援物資を運んでいるという話を耳にして
必要な物資として乾電池を要望していると聞くと、すぐさま行動に移します。
その頃、すでに東京都内でも乾電池は品薄状態でした。
仕方のないことですが悪徳な転売で儲ける業者から、法外な値段とは承知しつつ莫大な料金を払い入手し続け、釜石へ向かう車に載せました。
その後、知人からは、新聞やテレビやラジオでは報道されない「現地のありのまま」の現状を聞き、心を痛めたと言います。
そして東日本大震災から、ちょうど10年。
岩手県釜石市を舞台にした『みちのく夢情』の誕生は偶然でもなく奇遇でもなく必然だったのです。
作品に登場する風光明媚な名所と「釜石」という土地の名を歌にのせることにより、これからもずっと…忘れないで思い続けることができます。
もちろん釜石だけではありません。水田竜子の歌世界に登場する名所を歌って、これからもずっと…忘れない、そして訪れてみたい、もう一度訪れてみたい。
そんな歌旅行ができるのです。
『みちのく夢情』は、10年前、作詩家として何ができるんだろうという水木れいじ先生が葛藤したあの日々へのひとつの答えだったのかもしれません。
そして、目に見えぬ細菌によって変わってしまった世界。
あたりまえのように旅をして、あたりまえのように集い、あたりまえのように歌うことが出来なくなってしまった世界。
歌うことを許されない世界が訪れるとは想像もしませんでした。
はるか昔から様々な困難を乗り越えてきた人類ですから、やまない雨はないように、必ずや、また日常が戻ってくると信じております。
その日がきたら、ぜひ水田竜子が歌ってきました全国の名所を訪れてみませんか?
もちろん日常の中でも、水田竜子の作品をマイクにのせて歌って、心の旅をしてください。
あの町やあの港、あの渓谷やあの川、あの橋わたって、あの鉄道へ…
歌で旅したあとは、ぜひ足を運んでください。
水田竜子の楽曲に登場する地は、皆さんのかつて住んでいた。あるいは出生の地があるかもしれません。
どうぞ、これからもずっと… 忘れないでください。
2021年の最後を飾る作品『みちのく夢情〜東北感謝盤〜」は
震災から10年、あの日を忘れないで、これからもずっと…
また日常が戻ったら、東北も、そして全国も、たくさんの歌の名所を旅していただきたい。
それまでは、そして、これからもずっと…歌うことで思い出してください。
そんな希望がつまった一枚です。
水田竜子は、全国津々浦々を歌の旅で巡ってきて、たくさんの方に出会った中で、たくさんの思いや想い、そして希望を受け止め、今回も歌唱で応えました。
水田竜子は、これからもずっと… 全国の皆さんに歌でよりそってまいります。
追伸
2020年4月17日に天国に旅立たれた、
水田竜子はもちろんのこと、みんな大好きなアレンジャー前田トシちゃん先生こと前田俊明先生に
ありがとうございます!の気持ちをこめて、トシちゃん先生が水田竜子に編曲してくださった中から
『紅花の宿』『新庄恋しや』を選んで
『みちのく夢情〜東北感謝盤〜』に収録させていただきました。
トシちゃん先生、これからもずっと… 先生のアレンジしてくださったたくさんの楽曲歌っていきますね。
ありがとうございました!先生ずっと大好きです。ピースサインで!!
2021年12月8日
水田竜子所属事務所
クルー(乗組員)より